庭師松下

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大学入学後、一人暮らしをはじめ、初めての自炊で野菜の値段の
高さにびっくりして、大学の近くに畑をかりて農業を始めました。

農業をはじめたのがきっかけで農村と伝統建築に興味を持ち
農村探訪を始めました。
日本国内をはじめ、タイやブータンなどを旅して
そこにあるいろんなものや人を見てたくさんのことを感じました。
近年ではヨーロッパ、トルコ、マダガスカル、コロンビアなどの
農村を訪れました。
もう15年以上も前ですが、ブータン王国を訪れた時の驚きは
今でも鮮明に記憶しております。


卒業後は農家ではなく造園の仕事に就きました。
お金がないから始めた農業ですが、
いつしか植物を育てることの楽しさに目覚めました。
野菜だけでなく、樹木や花も育てたい、と思うに至り、
農家ではなく、造園に道に進む一つの理由だと思います。

造園の勉強をするうちに、日本の地味で湿っぽい庭ではなく、
華やかなイングリッシュガーデンに興味を持ち始め、
なけなしのお金片手に渡英しました。
寄生虫のような生活を続けながら
2年間かけてアッパークラスのプライベートガーデン、
ナショナルトラストのお庭、
スコットランドにある王立植物園などで住み込みで勉強し、帰国。


帰国後は翻って、
『日本人たらしめているものとは』ということに興味をもち、
茶の湯文化はじめ日本の文化や歴史の勉強をはじめました。
渡英前、かび臭いといって、避けていた日本文化の奥深さや
日本の美意識の高さをイギリスに行くことで思い知らされました。



今は日本文化勉強の一環として、くずやを住まいとし、
そこに事務所を構えて2015年に庭師松下という屋号で
造園業を始めました。

米、黒豆も作っています。
これも日本人の美意識を自分に取り戻すためです。
脈々と続いた日本の稲作文化を知ることで
かつての日本人のものの考え方や美意識を自分に
取り戻すことができるかもしれないと思った次第です。
ただし、今は機械化が進みすぎて、
機械の精度に驚嘆しながらも、
つい機械に頼りがちになる自分の怠惰さを
深く反省中。


ゆっくりとですが、お庭も造っています。

ミツバチを飼い始めました。

松下裕崇